伊 新型コロナの抗体検査キットを4月末に発売予定
感染爆発エリアのベルガモについて書こうと思っていたはずなのに、毎日、あまりにも新しいニュースが飛び込んでくるので、ついついツイッターばかり読んでしまう・・・。
もう英国首相ボリス・ジョンソンのニュースが衝撃的すぎて。
まだ50代の一国の首相が亡くなると、収束ムードの欧州ラテン組も含めてますます世界がパニックになるのでは。私は彼の強烈なキャラが割と好きなので、自ら「免疫をつけろ政策」を体現したボリスを見たい!
さて。今日はイタリアのテレビニュースで大きく取り上げられていた新型コロナの抗体検査キットについてです。
国営放送raiの記事を全訳!(あ、久しぶりの全訳シリーズや!でも短い(笑))
DiaSorin社はパヴィアのポリクリニコ・サン・マッテオ病院にて、Sars-CoV-2に感染した患者の抗体を検出する新しい抗体検査キット発売のために必要な研究を全て終了した。
同社は4月末までに、CEマーク(EUの安全基準を満たしている証明するマーク)とFDA認証(米国食品医薬品局による証明)を得るために動いている。
この新しい血清検査は、他のコロナウィルスとは違って、Sars-CoV-2に独特であるウィルスのスパイクのS1とS2に対するIgG抗体を感知する。
この製品は、新型コロナウィルスに感染済みだが、従来の綿棒形の検査や診断をされていない人を確認するためのものである。検査はLIaison XL(同社の抗体を分析する機械)を使うことで完全に自動化され、1時間で最大170件を処理することができ、オペレーターの作業もほぼいらない。この検査キットは数日の間に臨床テストのために使われ、CEマークとFDAの許可を得て数週間後には販売される予定である。
テレビでは「これは大きな一歩ですよ!」と言われていました。
確かに、抗体を持っているので安全だ、と分かっている人が多くなれば自由に外出できる人が増え、封鎖されて停滞している状態から収束に大きく近づくのでしょう。
でも、本当のところ、どのくらいの人が抗体を持っているのでしょうか?
イタリアの感染者が初めて出た、コドーニョと言う小さな街で輸血希望者の検査をしたところ、60人中40人から陽性が見つかったと言います。
その40人は無症状で自分が感染したことを知りませんでした。コドーニョは感染源となった人口15000人の街なので、他の大きな都市よりも感染率はずっと高いことが予測されます。
なのでこれは間違った飛躍なのですが、もし、もしもの話。
ランダムに検査した人の3分の2が陽性だとしたら?
これはまさに英国首相のボリスが当初言っていた「国民の6割が感染して抗体を持てばウィルスには勝てる」式を彷彿とさせます。