封鎖中のミラノから イズミふうこの日記

イタリア語と日本語(時々英語)で得る情報は、どれだけ同じなのか?どれだけズレているのか?

伊でドライブスルー検査 新規感染率は減速

久しぶりに記事を全訳シリーズ。

イタリア語の勉強にもなるので、積極的に増やしたいのですが、時間がなく・・・(泣)

 

今日のイタリアは感染者数が増えていましたが、それは検査数をすごい勢いで増やしているから。感染の実態を把握するため、出来るだけ検査をしなければならない、と、今日のインタビューでもロンバルディア州の専門家が言っていました。(残念ながら誰だったかを失念してしまいました・・・)

 

今日のイタリアの1日での検査数は約4万件です。

ここで、唐突に、経済誌イル・ソーレ24オーレから検査数の変化のグラフを貼り付け。

検査数が4万件、陽性数は約4600件、陽性率は11.7%です。

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一日の検査数と陽性率の変化 グレー:検査数 赤:陽性数 黒線:陽性率

このグラフを見ても、感染率がちょっとずつ減少傾向であることが分かります。

(ただし、死者は今日も760人。統計的に見ると希望が見えてきたとしても、現実は十分悲惨なんですよね・・・。)

 

今まで、意識的に検査数を減らしてきた日本とは真逆で、イタリアは最初から全力で検査をしてきました。それが医療パンクに繋がったとも言われていたのですが、確かに感染状況の把握や情報取集的には必要なので、結局何が良かったのかどうかは、他の全ての選択肢と同じように遠い未来まで分かりません。

 

今日からローマでドライブスルー検査が始まったようです。

私は「ほほーー!」と思ったのですが、全国紙の一面に載るようなニュースではないらしく、なぜかスポーツ新聞であるコリエレ・デッロ・スポルトに記事が載っていました。

原文:https://www.corrieredellosport.it/news/motori/mobilita/mobilita-roma/2020/04/02-68476034/tamponi_coronavirus_a_roma_si_fanno_in_auto/

(以下:記事のテキトー日本語訳です)

 

コロナウィルス検査 ローマでは車内で

4月1日からASL Roma1(ローマの保健所)が先導して、サンタ・マリア・デッラ・ピエタ病院でドライブスルー検査が正式に行われる。新型コロナウィルスに感染した市民を素早く把握し、管理を強化するため。

ドライブスルー検査が現実のものとなった。

ボローニャのサンタゴスティーノ病院から始まり、他のイタリアの州にも受け入れられながら、ローマにもやってきた。4月1日からASL Roma1 ローマの保健所が先導することでドライブスルー検査が推し進められ、サンタ・マリア・デッラ・ピエタ病院で正式に行われる。

目標は感染の可能性のある市民と、コロナウィルスの蔓延を制御する範囲を広げること。作業のスピードアップだけのためではない。

 

首都でのドライブスルー検査はどのように行われるのか?

「私たちが選んで呼んだ人々が、直接ここに来て自分の車に乗ったままで検査ができるのです。」ローマ保健所のエンリコ・ディ・ローザ氏が言う。

しかし、この新しい方法の検査は正確にはどのように行われるのだろうか?

検査をするためにはSISP (公衆衛生と健康の組織)に呼ばれるのを待たなければいけない。

まず電話で情報を聞いて判断された後、公衆衛生組織が患者に連絡してドライブスルー検査をすることになる。「この方法だと、人的資源も、保護資源の面でも無駄がないのです。ローザ氏が続ける。そして、私たちにも効率がいい。これまでに300件の検査をしました。リスクのある医療従事者に検査をして、仕事に入る前に微生物学的にチェックをすることができるのです。」