90代の致死率は80代より低い!伊 新型コロナウィルス
今日のイタリアは死者が昨日よりも増加し、619人となってしまいました。
過去最高の数の検査をしている(5万6千件)ので、一日の感染者増加数も上がり、3951人。ピークを過ぎた、と言われていますが、悲惨な状況には変わらずです。ICU内の患者数は減りましたが、死亡しても減りますから・・・。
ところで、毎日の感染データのグラフ群のなかで、いつも少し気になっているデータがあるのです。
それは年代別の致死率。(原文 https://lab24.ilsole24ore.com/coronavirus/)
右の黒い棒グラフ(致死率)とは「その年代の患者数の何%が死亡したか」です。
毎日このグラフを見るたびに思っていました。
なぜ90代以上の致死率は80代よりも低いんですか・・・?
80代は31%
90代は26.1%
毎日死者は増えるため、この致死率のデータも変わるのですが、90代の致死率が80代よりも低いのはずっと変わらないのです。(上記は最新の4月9日のデータ)
70代80代の死者数が多いのは普通です。
「弱者、高齢者が重症化する」。
そして単純に人数が多いので、分母が多くなり、死者数が多くなる。
でも、致死率は「90代以上の患者の中で何%が亡くなったか」なので、常に80代の致死率よりも低い事を不思議に思っていました。
イタリアの平均寿命は83才くらいなので、その前後の年齢を超えて生き残っている人たちは、平均的な80代よりも健康的という事なのでしょうか?
データの解釈は背後に無限の可能性があって、結局分かっているようで分からない・・・。
たとえば、多くの90代以上は家政婦がついている人が多いから感染発見が早い、とか?
80代は一人暮らしも多いから最新の情報を知らない人がいる、とかギリギリまで病院行かない傾向がある、とか?
100才を超えていると、もはやコロナの向こう側にいたりする、とか?
どんな理由なのかちょっと不思議になり、他の国のデータをググってみたけれど、パッとは見つかりませんでした。
どのような既往症を持っている人が高リスクなのか、という事とも関係があるのかもしれませんし、全く別の理由があるのかもしれません。
他の国でも同じよう傾向なのかどうか興味深いな、と思います。