イタリアの感染数、死者数、重症患者数、州ごとの感染率の変化 3月31日
連日800人が亡くなっているので、悲惨な状況に変わらないのですが、感染者の増加率が下がってきたので「封鎖の解き方」や、財政難の中「ユーロ債」などのテーマが上がってきています。
経済誌イル・ソーレ24オーレから、いつものデータと共に、数字の解説を全訳します。
原文 https://lab24.ilsole24ore.com/coronavirus/#menu_anchor
今日1日の増加数は
現時点での陽性数 +2,107人
死者 +837人
回復者 +1,109人
トータル感染者数 +4,053人
以下、経済誌イル・ソーレ24オーレの数字の解説の訳です。
全国的な流行曲線は一日の感染増加数がより減速していることを示している。
昨日の増加率4.1%に対して今日は3.9%。
総感染者数は105,792人、現時点での陽性は77,635人、回復者数は12,428人。死者は12,428人。
ICUに入っている患者数は4,023人で、退院、および死亡した患者も含まれるので、部分的には指標と見なす。
しかし、ともかくも医療施設にとっては重要なシグナルである。
ロンバルディア州の感染率の減少は顕著で、感染者は1,047数増加し、43,208人になった。流行曲線の感染率は+2.4%(3月27日には約7%だった)。
新たな死者は、前日の458人に対し、381人で、州の死者数トータルは7,199人である。
確かに、3月27日は死者も感染者も増えて、一気に国中が暗くなった日でした。
増加数は確かに減少の方向にあります。(でも、1日の増加数が減少していても、全体数は増えているので、病院のパンク度は上がっていることに変わりはないのですが・・・)
このサイトでは州ごとのデータも表になっているのですが、ヴァイオリン製造で有名な中世の街、クレモナはなんと人口の1%が感染しています。
(クレモナといえば、スタジオジブリの映画「耳をすませば」で、天沢くんが「ヴァイオリン製造を学びにクレモナに行きたい」と言っていたことを思い出します。)
ベルガモ、クレモナ、ブレーシャ、など、小さい街で爆発的に感染者が増えたのは本当に痛ましいです。テレビで各州の知事が出るのですが、「医師が足りない、マスクが足りない、でも国は助けてくれない」と訴えています。