封鎖中のミラノから イズミふうこの日記

イタリア語と日本語(時々英語)で得る情報は、どれだけ同じなのか?どれだけズレているのか?

イタリアの感染数、死者数、検査数、ICU内の患者数(重症)の変化 3月27日

今日は、テレビのコメンテーターも誰も彼も暗いです。

死者が千人近く増加してしまいました。ここ数日600−700人前後で落ち着いていたのでこのままちょっとずつ減るのかと思っていましたが・・・。

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左から、現時点での陽性数、死者数、回復者数、トータル感染者数

それぞれの数字の下に小さく「+何人」と書いてあるのが過去24時間で増えた人数です。

 

今日1日で増えた人数 

現時点での陽性数 +4401

死者数 +969

回復者数 +589

トータル感染者数 +5659

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一日の増加数の変化 赤:感染者合計 橙:現在の陽性数 緑:回復者数 黒:死者数

死者のグラフがグッと上がってしまいました。

緑の回復者を示すグラフよりも黒のグラフが上に。

 

今日は、ICU 集中治療室に入っている患者数の変化も貼り付けてみます。

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薄いピンク:自宅隔離中の患者数 ピンク:入院中の患者数 赤:ICU集中治療室のの患者数

新型コロナウィルスの問題は入院期間が長めなことで、ベッドがうまりやすくなる。

よってイタリアのように重症患者数が増えると医療資源が足りなくなり、医療機関がパンクします。

グラフは右肩上がりを続けているので、現在治療中の患者数がどんどん増えているのがわかります。

 

このグラフをみていると、医療リソースを割いて新しい治療法を模索する、ということがどんなに負荷がかかるか想像できる気がします。

 

(関連記事:今のイタリアがアビガンを試用することは資源、時間、命の賭け     https://fukononikki.hatenablog.com/entry/infodemic )

 

このままどうなってしまうのか、と、ひたすら目の前が暗くなってしまうような数字ですが、3Dプリンターなど新技術で医療リソースを増やせるのか、治療薬が見つかるのか、何かが自体を好転させてくれることを祈って・・・。