封鎖中のミラノから イズミふうこの日記

イタリア語と日本語(時々英語)で得る情報は、どれだけ同じなのか?どれだけズレているのか?

イタリアの感染数、死者数、検査数の変化をグラフで見る。経済誌イル・ソーレ24オーレより

 私たちは毎日「今日の感染数・死者数」をチェックします。

毎晩六時にその日のデータが更新されるので、それぞれの人数の増加率を前日と比べたりするのが日課となっています。

 

 今日はイタリア最大の経済誌イル・ソーレ24オーレが、まさに1日の増加率をグラフにしてくれている新型コロナウィルス専用ページを見つけたので紹介しようと思います。

(サイト:https://lab24.ilsole24ore.com/coronavirus/ )

 と、いうのも、この4日間ほど死者数の増加が平らになってきているので、素人目なのですが、イタリアは今がまさにピーク中なのではないかと思うのです。

 ロンバルディア州がところどころ封鎖され初めて4週間、イタリア全土が封鎖されて2週間と4日間なので、そろそろ効果が出てもいい時期ですし・・・(と、いう期待も大いにこもっているのですが。)

 

まずはイタリアのデータです。

左から

橙:現在の陽性数 黒:死者数 緑:回復者数 赤:感染者数合計

イタリアの現時点での陽性数、死者数、回復者数、トータル感染者数

左から、現時点での陽性数、死者数、回復者数、トータル感染者数

小さい字で見にくいのですが、それぞれの数字の下に小さく「+何人」と書いてあるのが過去24時間で増えた人数です。

 

今日1日で増えた人数 

現時点での陽性数 +3,491

死者数 +683

回復者数 +1,036

トータル感染者数 +5,210

 

そして、イタリアのそれぞれの州での死者数を示すマップです。

イタリアの州別に死者数を示したマップ

イタリアの中のどの州で何人死者が出ているかのマップ

こうやって各州の上でクリックすると人数が出ます。私たちのいるミラノはロンバルディア州です。

 

そして、グラフ。他のサイトに比べても大変よくできています。

イタリアの感染者合計数、現時点での陽性数、回復者数、死亡数の変化のグラフ

グラフの上から 赤:感染者合計 橙:現在の陽性数 緑:回復者数 黒:死者数

3月21日に一日の死者が793人になり、感染者数ともどもグラフが急カーブになっています。このまま放物線を描いていくのかと目が回りました。

 

次に、1日の感染者、死者、回復者等の増加数を示したグラフです。

イタリアの1日の感染者、陽性、死者などの増加率を示すグラフ

一日の増加数の変化 赤:感染者合計 橙:現在の陽性数 緑:回復者数 黒:死者数

3月21日に793人が亡くなった日までは、1日の死者数が増え続け、それ以降はなだらかに平らになっているのが分かります。明日は少しでも減っていることを心から祈っています。

 

最後に、検査数に対する陽性の確率を棒グラフで示しています。

イタリアの新型コロナウィルス検査数と陽性数の変化

イタリアの検査数と陽性数 グレー:検査数 赤:陽性数 黒い線:陽性率

今日3月25日の検査数は27481件で、そのうちの陽性は5210件でした。

っていうか、イタリアはなぜこんなに検査ができるの!?

(アメリカでは検査キットがない、というニュースを見たので)

と、そこにビックリしたのですが、なんでもイタリアのブレーシャという街で検査キットが作られており、アメリカには輸出しているという話でした!

 

医療崩壊の現実と検査キット開発国であるイメージが合わない気もするけれど・・・

イタリアは「医療レベルは高いがキャパが小さいので崩壊してしまったケース」だと思うので、よく考えると何の不思議もないのかな。