封鎖中のミラノから イズミふうこの日記

イタリア語と日本語(時々英語)で得る情報は、どれだけ同じなのか?どれだけズレているのか?

「どの薬が本当に新型コロナウィルスに効くのか?」MITテクノロジーレビューの記事

  アビガンアビガンあびがん・・・と、イタリアにおけるアビガン試用の行方を追ってきたここ数日ですが(って言ってもまだたった3日間!24時間で状況が変わり続けるので時間感覚まで変わってきています。なんという毎日だろう・・・)、今日は少なくともアビガン関係での大きなニュースはありませんでした。

 目下、最前線にいる医療従事者たちは文字通り命を削って頑張ってくれています。「頑張る」という言葉が軽く感じられるくらいに。

 

そんな中でふと思ったのです。

イタリアがやっと試用を決めたアビガン、なぜ世界を変える勢いでニュースにならないのか?

イタリアの医薬品庁が恐れているように、効果はロシアのインフルエンザ薬並みなのか・・・?

( 過去記事の後半にイタリアが翻弄されたフェイクニュース、ロシアの薬アルビドールについて書かれています:https://fukononikki.hatenablog.com/entry/avigan )

 

そこで、興味深い記事を見つけました。

ノーベル受賞者輩出しまくりの米国マサチューセッツ工科大(MIT)所有のMIT Technology Reviewの記事です。

 

タイトルはまさに

「どの薬が本当に新型コロナウィルスに効くのか?」

 

(原文:https://www.technologyreview.com/s/615394/covid-19-coronavirus-best-drugs-in-treating-the-outbreak/

3月23日の記事です。時差があるので日本の24日かもしれません。

 

これも全訳したかったのですが、時間の関係で無理でした。

 

内容は超ザックリ書くと

「今の時点では治療薬はない。トランプ大統領が大絶賛のマラリアの薬は治験中で、効果が期待できるかもしれない。中国の実験では、ファビピラビル(アビガンの一般名)を投与したグループとロシアの薬アルビドールを投与したグループでは、酸素マスクや人工呼吸器を必要とした患者数はほぼ変わらなかった。だが、ファビピラビル(アビガン)を投与された方が早く回復した。HIV(エイズの原因となるウィルス)の治療薬は期待されたが、今のところ効果は得られなかった」

という感じでしょうか。

 

なるほど・・・酸素マスクや人工呼吸器を必要とする割合が変わらない、というのは知らなかった!でも、早く回復するということは、早く医療リソースを必要としなくなるので、本当ならやはり素晴らしいこと。マラリアの薬も期待してしまいます。

なんにせよ、副作用と効果とのバランスがポイントになってくるのでしょう。